
64チタンとは
64チタンができた経緯
主な用途
機械的特性
| 合金名 | 熱処理条件 | 引張強度 (N/mm²) | 降伏強度 0.2% (N/mm²) | 伸び (%) | 規格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ti-6-4 | A(焼鈍) | 895〜 | 825〜 | 10 | ASTM GR5 / JIS60 |
| STA(溶体化+時効) | 1140〜 | 1070〜 | 10 | ||
| Ti-6-4 ELI | A(焼鈍) | 825〜 | 755〜 | 10 | ASTM GR23 / JIS60E |
ELI = Extra Low Interstitial(極低介在物グレード)。医療用インプラントに主に使用。
物理的特性
| 合金名 | ヤング率 (GPa) | 比重 (g/cm³) | 融点 (℃) | 熱伝導率 (cal/cm·℃·sec) | 線膨張係数 ×10⁻⁶ (℃⁻¹) |
|---|---|---|---|---|---|
| Ti-6-4 | 111 | 4.43 | 1,540〜1,650 | 0.018 | 8.8 |
64チタンが使われている事例
ボーイング787 エンジン・構造部品
機体重量の約15%にチタン合金が使用されており、その大半がTi-6Al-4V。エンジンのファンブレードや主翼取付部など高負荷箇所に採用され、軽量化と強度を両立しています。
整形外科用インプラント(人工股関節・脊椎固定)
ELIグレード(Ti-6Al-4V ELI)は生体適合性・耐腐食性に優れ、人工股関節や脊椎固定デバイスに広く使用。長期埋植においても金属アレルギーリスクが低く、世界中の外科手術で採用されています。
スペースXロケット構造材
ファルコン9やスターシップの耐熱構造部には高強度チタン合金が使用されています。打ち上げ時の振動・熱負荷に耐えながら機体を軽量に保つため、Ti-6Al-4Vが構造用合金として選ばれています。
高級スポーツ自転車フレーム
スチール並みの乗り心地とアルミを超える耐久性を持つとして、Moots・LITESPEEDなど高級ブランドがチタンフレームにTi-6Al-4Vを採用。溶接性・疲労強度の高さが長期使用に貢献しています。
ゴルフクラブヘッド(ドライバー)
Titleist・TaylorMadeなどの高性能ドライバーヘッドに採用。ステンレスより40%軽量なため、余剰重量を低重心・広いスイートスポット設計に活かせます。高反発フェースとしても機能します。
深海探査機・水中ロボット
海水に対する卓越した耐食性を持つTi-6Al-4Vは、深海探査機や水中ドローンのハウジング・フレームに使用されています。数千メートル深海の水圧にも耐える強度と、長期浸漬による腐食への耐性が評価されています。
チタンクリエーター福井では、30年以上のメガネフレーム製造で培った精密チタン加工技術を活かし、64チタン(Ti-6Al-4V)、ベータチタンをはじめとする各種チタン合金の加工、部品製作を承っています。
メガネフレームのような微細なプレス・曲げ加工から、医療用インプラントや手術器具に求められる高精度切削加工まで、幅広い用途に対応可能です。素材の選定・調達から加工・表面処理・検査まで一貫して対応しており、小ロット試作から量産まで柔軟にご相談いただけます。
64チタンの加工・部品製作についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。