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チタン材のバーリング加工
写真1,2…冷間鍛造で形状を成形した後、バーリング加工を施しております。
バーリング加工とは、穴の周りに立ち上がる部分を作る加工で、主に薄い板へのネジ切りや溶接面積の確保に利用されます。
この部品はコマの本体になる為、軸の垂直出しと圧入部分の確保に利用しています。
穴径:3.99㎜/立ち上がり:1.5㎜/全体の厚み:1.0㎜
写真3,4…t0.5のチタンシート材の外形絞りと中心部のバーリング加工を同時に行なっております。
この部品はコマの蓋部になり、本体部と組み合わせて軸の垂直度を出す為、中心度が重要になります。
同時加工する事によって、外形と中心穴との中心度が一定となり、精度を向上させています。
穴径:3.99㎜/立ち上がり部(中央):1.0㎜/立ち上がり部(外形):1.0㎜/全体の厚み:0.5㎜
写真5,6…軸はスウェージング加工(小林眼鏡工業所)で作製、つまみ部に転造加工(西村金属)を施してあります。
全部品とも切削加工無しで作製。組み立ては、軸は圧入方式、蓋部と本体部は嵌め込みとなっており溶接加工も無しとなっています。
総重量3.5gですが、バランス良く仕上がっているため単独では2~3分回転しています。
外形寸法:Φ19.85㎜