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チタンのうんちくコーナー~その3~
”チタン”の名の由来は??ギリシャ神話
さて、つぎのお題は”チタン”という名前の由来です♪
”チタン”は最初に発見されたとき、実は”メナカナイト(menaccanite)”と命名されていたんですよ!!
メナカナイトから”チタン”へと・・・どうして変わっていったのだろうか。。
それは、1791年までさかのぼります。
”チタン”という金属が存在するらしいということを初めて発見したのはイギリス人の聖職者『W.グレガー』さんです。彼は今のコンウォール地方の海岸の砂浜から採取した、磁性を帯びた黒色の砂鉄の中に鉄以外の金属の酸化物が存在することを発見し、コレを発見場所にちなんで”メナカナイト”と命名し学術雑誌に投稿したんです。これが”チタン”という金属が世に出た瞬間ですね!
それから遅れること4年の1795年。こんどはドイツ人の化学者クラプロートさんが、ハンガリー産の”ルチル鉱石”の大部分は、これまで知られていないまったく新しい金属の酸化物から出来ていることを発見したんです♪
それをギリシャ神話のタイタン(Titanen:巨人)にちなんで”チタン”と名づけたんですね!
しかし、このグレガーさんの発見もクラプロートさんの発見も、チタンの酸化物を砂鉄やルチル鉱石の中から鉄など他の酸化物と分離しただけであり、決して金属チタンをチタンの酸化物(ルチルやイルメナイト)から還元・抽出したものではありませんでした。
金属チタンを取り出して、その性質を確認するまでには、さらに100年以上の歳月を必要としたんです。金属チタンがはじめて工業的に成功したのは1950年。
チタンが発見されてから、実に200年の歳月がかかったのですよ!!
ヘェ─ヾ(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)ノ─ッッ!!!