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チタン合金 ~GUMMETAL(ゴムメタル)~

近年は、金属ガラス、メタルポリマー、スティールセラミックなど、まったく異なる材料を繋げた名前の材料や製品が多く見受けられます。

では、ゴムメタルは、ゴムなのか?メタル(金属)なのか?というと、ゴムのような非線形弾性変形を示す金属(チタン合金)です。

一般的な金属材料は、力を加えるとその大きさに比例して伸びます。しかし、ゴムメタルは、ゴムのように力と伸びの関係が直線的な比例関係にありません。ここから、ゴムのような金属ということで、命名されたのです。

 このような弾性変形挙動を示すゴムメタルは、どのような目的で開発されたのでしょうか。まず、ゴムメタルの特許には、弾性率が低く、かつ強度が高いことが、最大の特長として掲げられています。弾性率が低いと、小さな力で変形させることができ、かつ強度が高いと、大きく変形しても元に戻ることになります。すなわち、しなやかな性質を発揮します。このような低弾性率と高強度を併せ持つ材料は、世の中にありませんでした。例えば、鉄は強度が高いですが、簡単に曲げることが難しい。一方、アルミニウムは柔らかく、鉄と比較すると簡単に曲げることができますが、強度が低いので、曲がったままになり、元に戻りません。これらに対して、ゴムメタルは、柔らかくて強いという相反する性質を同時に実現した新しいチタン合金です。ゴムメタルの弾性率は、日常で使われているステンレス鋼の約1/5で、強度は約2倍もあります。

 

・低弾性 & 高強度 ⇒ ◆(金属にはない)柔軟性と強度の両立

・軽量化 ⇒ ◆1秒を追及するアスリートへ寄与

 

 

☆実用例

  

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