ホーム > チタントピックス > チタンのうんちくコーナー~その12~
チタンのうんちくコーナー~その12~
チタンの表面仕上げ
近年では耐食性に優れる点が重要視され表面の意匠性に対するニーズも増えてきており、チタン素地においても種々の表面仕上げ法が実用化されています。
① 酸洗(AP:Aneealing and Picking)
硝フッ酸を用いて酸洗された艶の少ない銀白色の仕上げを言う。ざらつきや光沢の少ない仕上げとなる。
② ブラスト
直径100~数百μm程度のガラス球、鉄球などをチタン板に吹き付けて表面を荒らした仕上げ。
③ ヘアライン
研磨ベルトや砥石によって単一方向に細かい傷を付けた仕上げ。ステンレス鋼と同等の仕上げ面を得ることができる。
④ 鏡面
チタンの鏡面仕上げ法には、バフ研磨、乾式研磨、化学研磨、電解研磨などがあり研磨方法により表面性状(表面粗さ)が多少異なる。一般的にチタンは鏡面仕上げが難しい材料とされている。眼鏡産地「鯖江」のチタンの鏡面仕上げ技術は小物部品に適しており、鏡面仕上げが可能である。