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チタンのうんちくコーナー~その11~
チタンの用途
チタンは主としてその用途はアメリカに代表される諸外国の航空機産業向けに使用されていました。 これはチタン合金の高い比強度を活用しているわけです。
しかし、日本国内ではその主たる用途は純チタンの高い耐食性を生かした化学工業、電力、電解工業向けです。最近では、チタンの特徴をうまく利用してその利用範囲は広がってきています。例えば、建築・土木産業でも、東京国際展示場ビックサイトの側壁に純チタンがそのまま採用されています!
また、ご存知のように眼鏡フレームやゴルフクラブのヘッドやシャフト等の民生品にもその用途が広がっています!
チタンが国内で使われ始めてからまだまだ約60年。ほんとうに赤ん坊です!当初は航空・宇宙科学分野など一部の特殊な分野でのみ使用されていましたが、近年は私達の生活の中にもチタンは浸透しはじめています。まさに夢の金属から実用の金属へと変わりつつありますね!
産業分野 | 使用分野 | 使用部位 |
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民生品 | 医療・健康 | 人口骨、関節、歯科材料、手術器具、ペースメーカー、車椅子、ステッキ、アルカリイオン浄水器電極、歯ブラシ、ピンセット等 |
装飾品 | 眼鏡フレーム、時計、アクセサリー、ピアス、タイピン、ハサミ、髭剃り、ライター、など | |
通信・光学機器 | カメラ、露光装置、電池、海底中継具、光通信 | |
スポーツレジャー用品 | 自転車部品:フレーム、リム、スポーク、ペダル
ゴルフ用品:シャフト、ヘッド 登山用品:ピッケル、アイゼン、コッフェル、水筒等 その他:魔法瓶、中華なべ、フライパン、包丁、家具、筆記具、印鑑、名刺入れ、パソコンケース。 |
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化学工業、電解工業 | 苛性ソーダ、塩素、
尿素、硝酸、アセトン、 アセトアルデヒド、 メラニン等 |
電極、電解層、熱交換器、反応槽、電解精錬用電極、滅菌装置、バルブ、ポンプ、遠心分離機 |
航空・宇宙 | ジェットエンジン部品 | 圧縮機、ファン用ブレード、ディスク、ケーシング、ベーン、スタブシャフト等 |
機体部品 | フラッグ、スポイラー、エンジンナセル、バルクヘッド、ボルト、ナット | |
建築・土木 | 屋根、ビル外壁 | 屋根、外壁、スタッドボルト、ナット、モニュメント、表札、配管、標識、飾り金物等 |
輸送機器 | 自動車部品 | コンロッド、バルブ、リテイナー、バルブスプリング、ボルト、ナット、ホイール、タンクローリー、マフラー |