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64チタン(Ti-6Al-4V)について
64チタンとは
64チタン合金はα相とβ相の特徴をバランスよく組み合わせた合金であり「Ti-6Al-4V」と呼ばれることもあります。メガネでよく利用されているβチタンと比べると高強度ではありますが、加工性があまりよくありません。ですが、医療用のASTM規格をクリアしていることから、医療用の金属として広く認知、利用されており、その強度から航空機、宇宙産業にも利用されています。64チタン合金はチタン合金の70%を占めるほどよく利用されているチタン合金となっています。
64チタンの用途
医療(インプラント、人工骨など)、化学工業、スペースシャトルなどの宇宙産業、原子力産業、産業用タービン、航空機分野、自動車・バイクのマフラー、ゴルフクラブヘッド、など幅広い分野で使用されています。
64チタンの冷間鍛造
2013年の展示会での展示物を製作する際に、もてる技術のすべてをつぎ込んですべての部品を冷間加工で作ってやろう!ということで、オール64チタンでメガネ型のオブジェを製作することにしました。
通常64チタン硬くて伸びにくいため、一般的には熱間で加工します。ただ、熱間で加工した場合は加工性は上がりますが、表面状態悪くなり、寸法精度も出しにくくなります。チタンクリエーター福井ではメガネ加工で培った技術を応用し、64チタンの冷間加工を実現させました。冷間で加工することにより、機械性質の高い(強い)状態で部品化する事ができ、加工表面もキレイな状態となり、加工コストも下げることができるようになります。
チタンクリエーター福井製 64チタンメガネ
2013年の展示会に出展したメガネがこちらです。
すべての部品を64チタンの冷間加工で製作しました。
フロントビュー | リアビュー |
パート毎に詳しく解説
材料 | リム | フレーム部品 | 丁番部品 |
ヨロイ・山 | 接合 | 色付け |