チタンは、鉄の比重のおよそ3分の1という軽さでありながら、優れた強度と耐食性を兼ね備えた金属素材です。さらに非磁性であることや人体との親和性が高いことから、航空宇宙分野や医療分野をはじめ、幅広い産業で需要が高まっています。
しかし、チタンは難削材としても知られ、チタン加工には高い技術力と豊富な経験が求められます。当社では、こうしたチタン素材の特性を熟知した上で、既製品では対応できない特殊形状のチタンボルトやチタンネジの特注加工に対応しております。
今回ご紹介する加工事例は、64チタン(Ti-6Al-4V)を素材としたトルクス穴付きチタン合金ボルトです。サイズはM5.0で、ネジ部には転造加工を施しています。トルクス穴のサイズはヘキサロビュラNo.20を採用しました。
64チタンは純チタンよりもさらに高い強度を持つチタン合金であり、チタン精密加工の中でも特に難易度の高い素材の一つです。転造ネジ加工は、切削とは異なり素材を塑性変形させてネジ山を形成する方法で、繊維状の金属組織(ファイバーフロー)が切断されないため、ネジ山の強度が高くなるという大きなメリットがあります。
当社では64チタンの転造ネジ加工にも対応しており、強度が要求されるシーンでの使用に最適な製品をご提供しています。また、六角穴加工やトルクス穴加工はNC旋盤による切削加工で行っているため、規格サイズに縛られることなく自由な寸法設定が可能です。
小ロットからのご注文にも柔軟に対応できる点も、当社のチタン加工の大きな強みです。
チタンボルトは、その軽量性と高強度を活かして、レース用車両やバイクの軽量化パーツ、航空機部品、さらには医療用インプラントのネジとしても幅広く活用されています。非磁性という特性はMRIなどの医療機器周辺で使用する部品に不可欠であり、耐食性の高さは海洋環境や化学プラントといった過酷な条件下でも長期間にわたって安定した性能を発揮します。
既製品のチタンボルトでは形状やサイズが合わないというケースは少なくありません。当社では、お客様のご要望に合わせた特殊形状のチタンボルト、医療用ネジ、六角穴付き止めネジ、トルクス付きボルトなど、多種多様なチタン精密加工をオーダーメイドで承っております。
チタン加工に関するご相談や特注品のお見積もりなど、ぜひお気軽にお問い合わせください。
